検査命令:ブラジル産牛肉(内臓含む)及びその加工品

厚生労働省は、ブラジル産牛肉(内臓含む)及びその加工品について検査命令を発表しました。
平成22年9月30日
医薬食品局食品安全部監視安全課
輸入食品安全対策室
(担当・内線)室長 道野(2495)
西村、柴田(2497、2499)
(電話代表) 03(5253)1111
(電話直通) 03(3595)2337


輸入食品に対する検査命令の実施について
〜ブラジル産牛肉(内臓含む)及びその加工品〜

 本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令(輸入届出ごとの全ロットについて検査を義務づける取扱い)を実施することとしたので、お知らせします。

対象食品等
ブラジル産牛肉(内臓含む)及びその加工品(簡易な加工に限る。)

検査の項目
イベルメクチン(内部寄生虫、外部寄生虫の駆除剤)

経 緯
 検疫所におけるモニタリング検査の結果、ブラジル産牛肉調整品及び牛舌調整品から基準値を超えるイベルメクチンを検出したことから、検査命令を実施するもの。


<参考1>ブラジル産牛肉(内臓含む)のイベルメクチンに係る違反事例

 品 名:冷凍牛肉調整品(牛肉のミンチをダイス状に成形し蒸したもの)
  輸入者:ヴェルデトレイディング株式会社
  製造者:JBS S/A (SIF385)
  届出数量及び重量:1カートン、0.05トン
  検査結果:イベルメクチン0.06ppm検出注1 (基準値:0.01ppm注2)
  届出先:成田空港検疫所
  到着年月日:平成22年7月22日
  違反確定日:平成22年8月24日
  措置状況:全量廃棄済

 品 名:冷凍牛舌調整品(牛舌をボイルしたもの)
  輸入者:東邦物産株式会社
  製造者:BERTIN S/A (SIF337)
  届出数量及び重量:1,346カートン、23.94トン
  検査結果:イベルメクチン0.03ppm検出(基準値:0.01ppm)
  届出先:東京検疫所
  到着年月日:平成22年8月4日
  違反確定日:平成22年9月30日
  措置状況:全量保管中

注 1 イベルメクチンの許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、体重1kg当たり 0.001mg/日であることから、体重60kgの人がイベルメクチンが0.06ppm残留した牛肉を毎日1kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。なお、〈参考1〉中の検査結果は生鮮状態に換算した値。

注 2 イベルメクチンは、牛の筋肉には0.01ppmの基準値が適用されますが、例えば、豚の筋肉には0.02ppmの基準値が設定されています。

<参考2>ブラジル産牛肉(内臓含む)の輸入実績
平成21年4月1日から平成22年9月30日まで:速報値
年度 届出件数 届出重量(トン) 検査件数* 違反件数
平成21年 284 4,038 0 0
平成22年 134 1,615 19 2(イベルメクチン)

*動物用医薬品に係る検査


厚生労働省プレスリリース
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000sv9o.html

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農林水産省:アラブ首長国連邦(UAE)向け牛肉の輸出再開について

 農林水産省は、アラブ首長国連邦(UAE)向け牛肉の輸出再開についてプレスリリースを発表しました。

平成22年9月29日
農林水産省
アラブ首長国連邦(UAE)向け牛肉の輸出再開について

我が国の口蹄疫の発生により停止していたUAEへの牛肉の輸出手続を本日より再開します。

1.概要
  1. UAEへの牛肉の輸出については、4 月20 日に我が国で口蹄疫の疑似患畜が確認されたことから、輸出証明書発行の手続を一時停止し、我が国よりUAE当局に対し、口蹄疫の防疫措置の状況等について情報提供を行い、日本からの牛肉の輸入受入れについて照会していました。

  2.  この度、UAEにおいて、我が国からの牛肉の輸入が可能であることが確認されました。

  3. これを受け、本日より牛肉の輸出手続を再開します。
 ※ UAEへの牛肉輸出量・輸出額
(平成20年) 1.1トン・8百万円(平成21年) 1.8トン・19百万円


 2.その他
口蹄疫は、牛、豚等の偶蹄類の動物の病気であり、人に感染することはありません。
また、感染畜の肉や牛乳が市場に出回ることはありませんが、感染畜の肉や牛乳を摂取しても人体には影響ありません。

お問い合わせ先
消費・安全局動物衛生課国際衛生対策室
担当者:伊藤、葛西
代表:03-3502-8111(内線4584)
ダイヤルイン:03-3502-8295
FAX:03-3502-3385

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100929.html

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東京都:小学校のPTA主催の行事における食事による食中毒の発生

東京都福祉保健局は、食中毒の発生について発表しました。

 食中毒の発生について
〜小学校のPTA主催の行事における食事による食中毒の発生〜

平成22年9月29日
健康安全部食品監視課

板橋区内の小学校PTA主催の行事で食中毒が発生しましたので、お知らせします。

探知
 平成22年9月21日(火)午前9時20分、板橋区教育委員会学務課から板橋区保健所に「本日、板橋区立富士見台小学校において下痢等の症状を呈して欠席した児童が17名、早退した児童が2名いる。学校では18日(土)11時から14時半にかけて、PTA主催による児童、保護者等の交流を目的とした『富士見台ふれあい祭り』が開催され、家庭科室で調理された食品が提供されている。」旨連絡があった。

調査結果
 板橋区保健所は、探知後ただちに感染症と食中毒の両面から調査を開始した。
  • 「富士見台ふれあい祭り」には全学年児童約400名、教職員約30名、保護者等約100名が参加しており、保護者が家庭科室で調理したやきそば、フルーツポンチ、フランクフルト、フライドポテト、かき氷等が提供されていた。

  • 患者は「富士見台ふれあい祭り」の食事を喫食した者に限られ、当日参加しなかった児童や教職員に発症者はいない。

  • 患者ふん便からノロウイルスを検出した。
決定
 板橋区保健所では、下記の理由により、本件を「富士見台ふれあい祭り」において調理提供された食事を原因とする食中毒と断定した。
  • 患者の共通食は「富士見台ふれあい祭り」で提供された食事のみである。

  • 患者の潜伏時間、症状がノロウイルスによるものと同様であった。

  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
担当保健所 板橋区保健所
発症者関係 発症日時 9月19日午前2時から9月22日午前6時まで
症状 下痢、おう吐、発熱など
発症場所 自宅他
発症者数 発症者総数 63名(児童55名、保護者等8名)
(内訳)男:25名(発症者の年齢:6歳〜41歳)
    女:38名(発症者の年齢:6歳〜46歳)
診療医療機関数・人数 9ヵ所31名(入院0名、全員回復)
原因食品 ふれあい祭りで調理提供された食事
病因物質 ノロウイルス


詳細については、
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/09/20k9u100.htm
(2010.11.11リンク先修正)

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林野庁:スギヒラタケの摂取について

 林野庁は、スギヒラタケの摂取について注意を呼び掛けています。

スギヒラタケの摂取について
平成22年9月24日

 スギヒラタケは、キシメジ科スギヒラタケ属のきのこで、栽培は行われておらず、スギ等の切り株・倒木に夏から秋にかけて発生します。

 平成16年と19年にスギヒラタケ摂取者に急性脳症を疑う事例が発生したことなどから、スギヒラタケと急性脳炎の関係について研究を進めてきたところ、ス ギヒラタケの成分が急性脳症発生の原因となる可能性を示唆する成果が得られました。このため、スギヒラタケを摂取しないようお願いします。

スギヒラタケの特徴

  • 夏から秋にかけてスギ、アカマツ等の針葉樹、とくにスギの古い切り株・倒木に多数重なり合って生えます。

  •   スギヒラタケが生える木は、かなり腐朽が進んだ木が多く、表面は、コケや藻類で覆われていることが普通です。このため、発生した木を見てもスギかどうかわからないこともあります。

  •  色は白色、傘はほとんど無柄で、初めはほぼ円形であるが、次第に生長して耳形〜扇形、あるいはへら形となり、径2〜6cm、基部に毛があり、ふちは内側に巻く。肉は質薄く白色。ひだは幅狭く、極めて密、しばしば分枝します。

  • スギヒラタケは、スギの古い切り株や倒木に、秋、白色、耳形・扇形(ひらたけ型)、多数重なり合って発生するきのこです。
スギヒラタケの摂取について(平成22年9月24日付け消安第5569号、林政経第173号)(PDF:72.3KB)

林野庁
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/sugihira/index.html

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東京都福祉保健局:仕出し弁当による食中毒発生

 東京都福祉保健局は、9月24日食中毒発生の報道発表を行いました。


食中毒の発生について
〜仕出し弁当による食中毒発生〜

平成22年9月24日
健康安全部食品監視課

大田区内の飲食店が調製した仕出し弁当で食中毒が発生しましたのでお知らせします。

探知
  1. 平成22年9月24日(金)午前8時30分、大田区保健所に、大田区内の飲食店営業者が来訪し、「23日に調製した夕食弁当を配達した自立支援センター等3か所(緊急一時保護センター世田谷寮、自立支援センター文京寮、春風寮(所在地:大田区))で下痢、腹痛等の症状を呈している患者が発生しているとの情報を得た。」旨の届出があった。

  2. 同日午前8時50分、世田谷区世田谷保健所に、世田谷区内の緊急一時保護センター世田谷寮から「入所者30名が下痢、腹痛を呈している。入所者は大田区内の当該飲食店が調製した夕食弁当を喫食している。」旨の連絡があった。

  3. 同日午前8時55分、文京区文京保健所に、文京区内の自立支援センター文京寮から「入所者40名が本日午前2時30分頃から下痢、腹痛の症状を呈している。入所者は23日に大田区内の当該飲食店が調製した夕食弁当を喫食している。」旨の連絡があった。

調査結果
大田区保健所は探知後直ちに調査を開始した。
    * 当該飲食店は9月23日に405食の夕食弁当を調製し10か所に配達していた。
    * 本日の調査で、3か所の配達先から計102名の患者を確認した。

決定
大田区保健所では、下記の理由により、本件を当該飲食店が調製した仕出し弁当を原因とする食中毒と断定した。
    * 患者の共通食は、当該飲食店が調製した仕出し弁当以外にない。
    * 患者の発症時刻、発症症状が同様であった。
    * 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

備考
【メニュー】
9月23日夕食
さんまのみりん干し、サニーレタス、ゴーヤ炒め、椎茸の旨煮、マカロニのビーフシチュー風味、うぐいす豆、ご飯、味噌汁、漬物

検査実施機関:東京都健康安全研究センター  9月24日現在
患者ふん便:8検体(検査中)
食品:34検体
(検査中)
拭き取り検体:25検体(検査中)

詳細については、
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/09/20k9r200.htm
(2010.11.11リンク先修正)

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厚生労働省: 水道における微生物問題検討会

厚生労働省は 9月27日に「水道における微生物問題検討会」について発表しました。


 水道における微生物問題検討会


 平成15年4月の厚生科学審議会答申において、水道水質基準については、最新の科学的知見に従い常に見直しが行われるべきであり、関連分野の専門家からなる水質基準の見直しのための常設の専門家会議を設置することが有益である旨提言されました。また、水道水の安全確保に関する最大の脅威は病原生物の混入であり、クリプトスポリジウム等耐塩素性病原生物のほか、最近ではウィルス感染症の問題が大きく取りあげられており、水道においてもこれらの検討を進めていく必要が生じています。

本検討会は、これらを踏まえ、水質基準逐次改正検討会の微生物分野の事項を扱う分科会として、微生物分野等の専門家を構成員とし、厚生労働省健康局水道課長が設置する検討会です。

■ 委員名簿(PDF:71KB)

■ 議事次第・配付資料
  平成21年度第1回検討会

■ 開催案内
  平成22年度第1回検討会(平成22年10月12日開催予定)(PDF:168KB)

厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kentoukai/microbe.html


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アメリカ:殻付き卵に関連して複数州で発生したサルモネラ(Salmonella Enteritidis)感染アウトブレイクの調査

    国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 20/ 2010(2010. 09. 22)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html


殻付き卵に関連して複数州で発生したサルモネラ(Salmonella Enteritidis)感染アウトブレイクの調査
(2010年9月20日情報)
Investigation Update: Multistate Outbreak of Human Salmonella Enteritidis Infections Associated with Shell Eggs

(更新情報の一部を紹介)

2010年5月1日から9月14日までにサルモネラ患者約2,752人が報告されており、そのうち約1,608人の報告患者が本アウトブレイクと関係していると考えられている(2010年9月20日時点)。本事例のアウトブレイク検知から各種調査・対応を時系列で解説しているタイムライン図が公開された。
http://www.cdc.gov/salmonella/enteritidis/se_timeline_092010.pdf(タイムライン図)


http://www.cdc.gov/salmonella/enteritidis/

● 米国疾病予防管理センター(US CDC:Centers for Disease Control and Prevention)
http://www.cdc.gov/

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韓国:韓国は食品をどのくらい輸入していますか?

 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(化学物質)No. 20/ 2010(2010. 09. 22)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html


3.韓国は食品をどのくらい輸入していますか?
2010-09-07
−2010年 輸入食品検査年譜の発刊·配布−
食品医薬品安全庁は、2009年輸入食品状況を分析した結果、金額は8,434百万ドルで2008年に比べて14.5%減少、重量は11,302千トンで3.7%減少、件数は255,341件で0.2%増加したと発表した。

最も多く輸入した品目(重量基準)は「小麦粉製造用小麦」で、1980千トンが輸入され、2008年2,244千トンに比べて11% 減少した。これは全体輸入重量の17.5%(2008年19.8%)に相当し、金額では488百万ドルで、2008年920百万ドルの53%だった。2番目に多く輸入された食品は食用油脂など製造·加工原料として使用する原料用製品、次いでとうもろこしだった。

今回の検査計画で初めて分析対象になった有機食品は総21,293トン、39,735千ドルが輸入された。輸入相手国は、アメリカ2,944千トン(26.1%)、オーストラリア2,184千トン(19.3%)、中国2,158千トン(19.1%) の順で、金額では中国1,864百万ドル(22.1%)、アメリカ1,797百万ドル(21.3%)、オーストラリア767百万ドル(9.1%)の順であった。

http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do?act=detailView&dataId=155682885&sectionId=p_sec_1&type=news&flComment=1&flReply=0



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英国: サルモネラ汚染の可能性があるコリアンダー製品を回収

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(化学物質)No. 20/ 2010(2010. 09. 22)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html


サルモネラ汚染の可能性があるコリアンダー製品を回収
Aldi recalls all of its Stonemill Ground Coriander
15 September 2010

Aldi社が、サルモネラ汚染の可能性がある自社ブランドのコリアンダー(Stonemill Ground Coriander)40g瓶入り製品を回収しており、英国食品基準庁(FSA)は「製品回収情報」を更新した。同社は製品1バッチを回収したが、念のため回収対象の賞味期限(Best before date)とバッチコードを拡大した。

詳細は次のサイトから入手可能。

http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/sep/salmonella

http://www.food.gov.uk/enforcement/alerts/2010/sep/aldistonemillcorianderupdate


製品に問題があって販売に適さない場合、「店頭から撤去(withdrawn)」または「消費者に返品依頼(recalled)」の対象となる。FSAは、食品関連の問題について消費者および地域当局に周知するため、「製品撤去情報(Product Withdrawal Information Notices)」および「製品回収情報(Product Recall Information Notices)」を発表している。場合によっては「食品に関する警告(Food Alert for Action)」を発し、とるべき対応の詳細情報を地域当局に提供している。


http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/sep/stonemill

● 英国食品基準庁(UK FSA: Food Standards Agency, UK)
http://www.food.gov.uk/

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英国:飲食店の布巾に関する調査結果

   国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 20/ 2010(2010. 09. 22)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

飲食店の布巾に関する調査結果
HPA dishes the dirt on dish cloths
15 September 2010

英国健康保護庁(HPA)は、レストランや持ち帰り料理店で使用されている布巾の半数以上で、衛生上の問題や交差汚染があることを示す不適切(unsatisfactory)なレベルの菌汚染があるとする調査結果をHPA年次会議(Health Protection 2010)で発表した。

調理室で使用される布巾は、菌を増殖させないために頻繁に交換または消毒を行う必要がある。これらの作業を怠ると、菌が布巾から作業者の手へ、さらに調理台表面や調理器具へと拡散してしまう。生の食品とそのまま喫食可能な食品(ready-to-eat food)の両方を取り扱う調理室では、それぞれに別の布巾を使用する必要がある。

今回の調査でイングランド北東部の120施設から採取した布巾133枚の検査を行ったところ、56%から許容できない(unacceptable)レベルの菌が検出された。最も多く検出されたのは腸内細菌(86枚)、大腸菌(21枚)、黄色ブドウ球菌(6枚)およびリステリア(5枚)であった。レストランは定期的に交換する使い捨て布巾を使用するよう助言されているが、これを実施している飲食施設は約3分の1(32%)のみであった。残りの3分の2(68%)は再使用できる布巾を使用しており、このうち15%は布巾の交換頻度が不明であった。

調理室で菌の拡散を防ぐための最も重要な事項の1つは、生の食品とready-to-eat食品に別の布巾を使用することであるが、調査では24枚が両方で兼用されていた。

また、再使用する布巾の消毒頻度や方法が様々であった。消毒を行う間隔は、大部分の業者が10〜24時間ごとであったが、24時間以上の業者や、把握していない業者もあった。

今回の調査は小規模であったものの、一部の業者で衛生管理が不十分であることが明らかになったことから、HPAは不衛生な布巾ではなく、使い捨て布巾を使用するべきであると全飲食業者に対して再認識させるのに役立つだろうとしている。


http://www.hpa.org.uk/NewsCentre/NationalPressReleases/2010PressReleases/100915dirtondishcloths/

● 英国健康保護庁(UK HPA: Health Protection Agency, UK)
http://www.hpa.org.uk/


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ブログタイトル変更しました
本ブログは2010年9月21日より「食品衛生インフォメーション」と名称変更しました。
なお、旧タイトルである「株式会社町田予防衛生研究所 社員ブログ」につきましては、2010年10月13日より、当社サイト内にて改めてオープンしました!
コチラのブログにつきましてもどうぞよろしくお願い致します。
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