農林水産省は遺伝子組換えダイズの第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集(パブリックコメント)について発表しました。平成24年9月27日
農林水産省
遺伝子組換えダイズの第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集(パブリックコメント)について
農林水産省は、遺伝子組換え農作物の隔離ほ場での栽培や一般使用に関する承認申請(ダイズ3件)を受け、生物多様性影響評価を行いました。また、学識経験者からは、生物多様性への影響がある可能性はないとの意見を得ました。これらの結果に基づいて生物多様性影響が生ずるおそれはないと判断しました。
これらの審査結果について、国民の皆様からのご意見をいただくため、本日から平成24年10月26日(金曜日)までの間、パブリックコメントを実施します。
1.背景(1)遺伝子組換え農作物の安全性評価遺伝子組換え農作物は、食品としての安全性(厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課が担当)、飼料としての安全性(農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課が担当)、栽培等を行う場合の環境への影響(生物多様性への影響、農林水産省消費・安全局農産安全管理課、農林水産技術会議事務局技術政策課及び環境省自然環境局野生生物課が担当)に関し、それぞれ法律に基づき科学的に評価を行っています。
(2)遺伝子組換え農作物の生物多様性に対する影響評価遺伝子組換え農作物の栽培等に当たっては、我が国の野生動植物に影響を与えないよう、「カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号))」に基づき評価を行っています。
野外で栽培等を行う「第一種使用等」については、農作物の場合、(ア)試験的に使用する「隔離ほ場での栽培」、(イ)食用・飼料用としての輸入、流通、使用、栽培などの「一般使用」、に大別されます。こうした第一種使用等を行う者はその使用等に関する規程(第一種使用規程)を定め、これを農林水産省及び環境省に申請し、承認を受ける必要があります。
(3)審査及び審査報告書農林水産省は、遺伝子組換え農作物の審査・管理の能力や透明性及び科学的一貫性を向上させるため、審査・管理の標準的な手順をまとめた「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」(平成22年8月31日公表。以下「標準手順書」といいます。)を公表しました。
(標準手順書) http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_data/sop/index.html遺伝子組換え農作物の第一種使用規程の承認申請の審査の結果等については、標準手順書に基づき、審査の結論、審査の概要等から成る、より分かりやすく科学的な審査報告書としてまとめます。
(4)今回の申請今回、下表の作物について、カルタヘナ法に基づき第一種使用規程の承認を受けるための申請がありました。
(ア)隔離ほ場での栽培についての申請 作物名:ダイズ
新たに付与された形質: 除草剤グリホサート耐性、除草剤イソキサフルトール耐性
開発者による識別記号(区別のための名称):FG72
申請者:バイエルクロップサイエンス株式会社
作物名:ダイズ
新たに付与された形質:除草剤グルホシネート耐性
開発者による識別記号(区別のための名称):A5547-127
申請者:バイエルクロップサイエンス株式会社
(イ)一般使用についての申請作物名:ダイズ
新たに付与された形質:除草剤ジカンバ耐性
開発者による識別記号(区別のための名称):MON87708
申請者:日本モンサント株式会社
(5)本件に関する審査これらの審査に当たっては、カルタヘナ法、標準手順書等に基づき、生物多様性影響評価を行いました。学識経験者からは、承認申請のあった第一種使用規程に従って使用した場合に、生物多様性への影響がある可能性はないとの意見を得ました。
生物多様性影響評価検討会総合検討会の議事録等については、こちらからご覧ください。
●平成24年6月29日開催
http://www.s.affrc.go.jp/docs/commitee/diversity/120629/sidai_120629.htm2.意見・情報の募集今般、これらの遺伝子組換え農作物の第一種使用等に関し、これまでの審査において生物多様性影響が生ずるおそれはないと判断し、その内容を審査報告書としてまとめましたので、これについて、国民の皆様からご意見を募集します。
審査報告書については、ホームページ上(電子政府の総合窓口(e-Gov))に掲載しております。こちらからご覧ください。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550001611&Mode=0また、審査報告書は、農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課においても配布しております。
(1)期限平成24年10月26日(金曜日)(郵便の場合は当日までに必着のこと)
(2)提出方法次の(ア)から(ウ)までのいずれかの方法でお願いします。
(ア)インターネットによる提出の場合以下のアドレス(電子政府の総合窓口(e-Gov))の「意見提出フォームへ」より送信可能です。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550001611&Mode=0(イ)郵便による提出の場合宛先:〒100-8950 東京都 千代田区 霞が関1−2−1
農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 組換え体企画班 河野 宛て
(ウ)ファクシミリによる提出の場合宛先の番号:03−3580−8592
(3)提出に当たっての留意事項 提出の意見・情報は、日本語に限ります。また、個人は住所・氏名・性別・年令・職業を、法人は法人名・所在地を記載してください。なお、提出いただいた個人情報については、お問い合わせの回答や確認のご連絡に利用しますが、個人や法人を特定できる情報を除き、公表する場合もありますのでご了承願います。
郵送の場合には、封筒表面に「遺伝子組換えダイズの第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集」と朱書きいただきますよう、また、ファクシミリでお送りいただく場合は、表題を同じくしていただきますようお願いします。
なお、電話での意見・情報はお受けしませんのでご了承願います。また、いただいたご意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨ご了承願います。
意見・情報の募集は、環境省においても同時に実施されております。意見・情報は農林水産省又は環境省のいずれかに提出いただければ、両省において考慮されることとなりますので、同じ意見を両省に提出していただく必要はありません。
3.今後の対応農林水産省及び環境省では、今後、ご提出いただいた意見・情報を考慮した上で、本件の承認を判断することとしております。
参考
(1)カルタヘナ法に基づく第一種使用規程が承認された遺伝子組換え農作物一覧(作物別、承認順)http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_list/pdf/list02_20120904.pdf(PDF:73KB)
(2)学識経験者名簿http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_data/pdf/12049-1.pdf(PDF:143KB)
(3)遺伝子組換え農作物の使用等に関連する制度http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_data/pdf/other_insti_tution.pdf(PDF:11KB)
お問い合わせ先消費・安全局農産安全管理課
担当者:高島、河野
代表:03-3502-8111(内線4510)
ダイヤルイン:03-6744-2102
FAX:03-3580-8592
農林水産省:プレスリリース
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/120927.html************************
株式会社町田予防衛生研究所
TEL:042-725-2010
URL:http://www.mhcl.jp
************************