米:生の牛切り落とし肉中の6種類の血清型の大腸菌を標的とした新しい対策を実施

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No.12 / 2012(2012.06.13)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html


生の牛切り落とし肉中の6種類の血清型の大腸菌を標的とした新しい対策を実施
USDA Targeting Six Additional Strains of E.coli in Raw Beef Trim Starting Monday

May 31, 2012

米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)は、ヒト疾患の原因となるO157:H7以外の6種類の血清型の大腸菌に対しゼロ・トレランス(非検出)政策を2012年6月4日より新たに開始する。FSISは、牛ひき肉の主原料となる生の牛切り落とし肉について、6種類の血清型の大腸菌の検査を新たに日常的に行う。これらの病原性大腸菌が検出された切り落とし肉は市場に流通することが認められず、回収の対象となる。

O157:H7以外の血清群の大腸菌による疾患患者数は、1993年に大規模アウトブレイクの原因となって注目された大腸菌O157:H7による患者数を上回っている。FSISは、1994年に大腸菌O157:H7を有害物質(adulterant)に指定した。

新たに有害物質として扱われる血清群は、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O26、O45、O103、O111、O121およびO145である。これらの血清群は大腸菌O157:H7と同様、重篤な疾患、さらには死亡を引き起こし、小児や高齢者での発症のリスクが最も高い。

今回の措置は、食品供給の安全確保、食品由来疾患の予防、消費者の食品に対する知識の向上のためにFSISがこれまでにオバマ政権下で導入してきた重要な公衆衛生対策への追加策である。これらの施策は、大統領の食品安全作業部会が策定した3つの基本原則、「予防の優先」、「サーベイランスと強制措置の強化」および「問題発生時の対応と復帰の能力の向上」を支えている。

食品安全情報(微生物)No.21 / 2011(2011.10.19) 、No.15 / 2009(2009.07.15) USDA記事参照

http://www.usda.gov/wps/portal/usda/usdahome?contentid=2012/05/0171.xml&contentidonly=true

● 米国農務省(USDA : United States Department of Agriculture)
http://www.usda.gov/wps/portal/usdahome


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ヨーロッパ:食品と飼料の安全性に関するEFSAの危機管理と緊急時対応についての年次報告書

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No.11 / 2012(2012.05.30)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html


食品と飼料の安全性に関するEFSAの危機管理と緊急時対応についての年次報告書(2011年)
Annual report on EFSA’s food and feed safety crisis preparedness and response 2011
Published: 8 May 2012

欧州食品安全機関(EFSA)は、科学的助言の緊急要請への対応の手順を既に確立しており、また危機管理に関する演習を定期的に実施している。EFSAは、2011年には演習を1回実施し、また自主的に、もしくは欧州委員会(EC)の要請により、ドイツとフランスでの志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O104:H4アウトブレイクに関して消費者への助言と報告書を数回にわたり発表した。

EFSAは、食品と飼料の安全性の危機に備えるために、EFSAの危機管理能力の向上、およびEFSAの各ユニットや外部利害関係者との協調のための効果的な協力の枠組みの構築を目指して、複数年次にわたる危機管理演習プログラムを作成し実施してきた。

演習にはEFSAの職員が参加するとともに、EC、欧州連合(EU)加盟国ならびに欧州疾病予防管理センター(ECDC)からも参加の協力があった。当日は、仮想の病原性細菌株が無関連の他の細菌から新しい病原性決定因子を獲得することによって生じ、これがEU域内の飼料および食品を汚染することにより発生する流動的な状況を想定した演習が行われた。

この演習の全般的な目標は、緊急リスク評価の際の危機対応の原則、および助言の緊急要請へのEFSAの対応を支える活動についてEFSAの担当職員の認識を高めることであり、具体的な目標は、情報管理、加盟国との情報交換、および記録作成についてEFSAが予行演習できることであった。

演習参加者への聞き取りおよび受託者による評価のフィードバックから、演習によってEFSAの担当職員の認識を高めるという目標が達成され、参加者が、助言の緊急要請へのEFSAの対応の手順を正しく認識し、それぞれの参加者およびEFSAのその他のユニットの役割を十分に理解したと判断された。

この演習と同様の事例として食中毒細菌のまれな株によるアウトブレイクが現実に発生したことから、この演習がEFSAの危機管理にとって極めて適切なものであったことが判明した。このドイツおよびフランスでのSTEC O104のアウトブレイクでは、腎障害患者800人と死亡者53人を含む患者約4,000人が発生した。

この演習から緊急対応の手順に通じていたことにより、近年の欧州で最大規模とされた食品由来アウトブレイクにEFSAが迅速対応することが可能になった。危機に際して1つのユニットを組織的な支援の提供に専念させることが非常に重要な点であった。このアウトブレイクの初期段階で、EFSAは、生鮮野菜におけるSTECの公衆衛生リスクに関して、裏付けとなるデータを含む2報の報告書、およびヒト・食品・動物におけるSTECについてECDCと共同の1報の報告書をすみやかに作成した。EFSAはまたECDCと共同で迅速リスク評価も行った。アウトブレイクの規模が明らかになると、ドイツ当局およびECの要請により、データ収集や疫学分析を専門とするEFSAの科学スタッフがアウトブレイク調査を支援するためドイツに派遣された。

フランスでのアウトブレイクの発生後、EFSAは、各国のリスク管理者がより豊富な情報にもとづいて被害軽減・予防の対策を決定できるように、加盟国を支援してアウトブレイクに関連する汚染生鮮野菜の共通感染源の追跡活動を調整するようECから要請された。

EFSAは迅速に科学的助言を提供するためのタスクフォースを立ち上げた。このタスクフォースには、EFSAの科学者の他に、EC、関連するEU加盟国、ECDC、世界保健機関(WHO)、および国連食糧農業機関(FAO)の職員と専門家が加わった。

STECアウトブレイク終息時までのEFSAの科学的な成果は、全部で6報の科学的報告および意見であったが、これに加えてアウトブレイク終息後にECの要請でフォローアップが行われた。

この重大な全欧レベルでのアウトブレイクにより、EFSAに付託されたリスクコミュニケーションの重要性、およびリスク管理者とリスク評価者の間のコミュニケーションの調整の必要性も明確に示された。このことは、2011年5月末〜7月初めの期間にEFSAへのメディアからの問い合わせとEFSAのWebサイトへのアクセス数が増加したことにも表れている。

2011年に得られた経験を踏まえ、科学的助言の緊急要請への対応の手順は、今回のSTECアウトブレイクへの危機対応についての内部評価にもとづき、更なる改善が図られている。
2011年には、EFSAの新興リスクユニット(EMRISK: Emerging Risks Unit)はまた、科学的助言の緊急要請を受けた場合に備えて、いくつかの注目すべき化学的および生物学的問題についてモニタリングを行った。

http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/276e.pdf(報告書PDF)
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/276e.htm

(関連記事)
Editorial: EFSA’s Food and Feed Safety Crisis Preparedness and Response
EFSA Journal 2012;10(5):e1051
Published: 08 May 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/e1051.pdf(PDF版)
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e1051.htm

● 欧州食品安全機関(EFSA: European Food Safety Authority)
http://www.efsa.europa.eu/

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米:乾燥ドッグフードに関連して複数州で発生しているサルモネラ(Salmonella Infantis)感染アウトブレイク

 
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 10/ 2012(2012.05.16)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html


乾燥ドッグフードに関連して複数州で発生しているサルモネラ(Salmonella Infantis)感染アウトブレイク
Multistate Outbreak of Human Salmonella Infantis Infections Linked to Dry Dog Food

May 11 & 3, 2012

初発情報
米国疾病予防管理センター(US CDC)は、複数州の公衆衛生・農務当局および米国食品医薬品局(US FDA)と協力し、複数州で発生しているサルモネラ(Salmonella Infantis)感染アウトブレイクを調査している。アウトブレイク株は、通常は1カ月の報告数が0〜3件のまれな血清型である。

患者情報(2012年5月11日付)
アウトブレイク株の感染患者は米国9州から15人、およびカナダから1人が報告されている。米国内の州別の患者数はアラバマ(1)、コネチカット(1)ミシガン(1)、ミズーリ(3)、ノースカロライナ(3)、ニュージャージー(1)、オハイオ(2)、ペンシルバニア(2)およびバージニア(1)である。

情報が得られた患者の発症日は2011年10月8日〜2012年4月16日である。患者の年齢範囲は1歳未満〜82歳で、年齢中央値は47歳、73%が女性である。情報が得られた10人のうち5人(50%)が入院した。死亡者の報告はない。

アウトブレイク調査
2012年4月2日、ミシガン州農業地方開発局(MDARD)は、小売り段階の乾燥ペットフードの通常検査で、2012年3月14日に採取した未開封の乾燥ドッグフードDiamond Naturals Lamb Meal & Riceからサルモネラを検出した。調査担当者はPulseNet(食品由来疾患サーベイランスのための分子生物学的サブタイピングネットワーク)を使用し、Diamond Pet Foods社製の未開封の乾燥ドッグフードから分離されたS. InfantisのPFGEパターンと患者由来の株のパターンとを比較して新たな患者を特定した。発症前1週間の動物との接触と喫食歴に関する聞き取り調査を行ったところ、患者10人のうち7人(70%)がイヌとの接触を報告した。接触したドッグフードの種類を記憶していた患者5人のうち4人(80%)がDiamond Pet Foods社の乾燥ドッグフードであると回答し、この製品はサウスカロライナ州の1施設で製造された可能性があった。

本アウトブレイクの調査の一環として、オハイオ州公衆衛生・農務当局は同社の乾燥ドッグフードの検査を行った。患者1人の家庭で採取した開封済みの乾燥ドッグフードDiamond Brand Chicken Soup for the Pet Lover’s Soul Adult Light Formulaと、小売店で採取した未開封の製品からアウトブレイク株が分離された。FDAが行ったサウスカロライナ州の製造施設の検査では、採取した乾燥ドッグフードDiamond Puppy Formulaからサルモネラが分離された。

この施設で製造された他のブランドの乾燥ドッグフードと疾患との関連を調査するため、疫学調査、検査機関の検査および法規制上の調査が続行されている。調査にはDiamond Pet Food社も協力している。

http://www.cdc.gov/salmonella/dog-food-05-12/index.html


● 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)
http://www.cdc.gov/

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アイルランド:2011年の大腸菌感染患者の増加により保育施設職員に衛生対策の強化を要請

 
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 10/ 2012(2012.05.16)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

2011年の大腸菌感染患者の増加により保育施設職員に衛生対策の強化を要請
FSAI Urges Childcare Workers to Have Robust Hygiene Practices in Place - Significant Increase in E. coli Infection in 2011

24 April 2012

アイルランド食品安全局(FSAI)は、健康保護サーベイランスセンター(HPSC)に記録された2011年の同国の大腸菌感染患者数が暫定で285人であったことを発表した。大部分の大腸菌は無害であるが、一部の種類は非常に有害で、感染すると腹痛や出血性下痢を起こし、腎不全や死に至る場合もある。低年齢の小児および乳児は特にリスクが高く、特別な注意が必要である。保育施設の小児および職員は知らずに大腸菌感染を拡散させることがあるため、FSAIは保育施設の職員や経営者に対し、大腸菌感染を防ぐ衛生対策を必ず実施するよう呼びかけている。FSAIは、小児および保育施設の職員への助言やヒントをまとめた小冊子「あなたが世話をしているこどもたちを大腸菌から守るには(E. coli – How to Protect the Children in Your Care)」を発行した。

2011年は、保育施設に通う小児または自宅で保育者の世話を受けている小児の大腸菌感染アウトブレイクが7件発生し、小児および成人約75人が発症、7人が入院した。

この小冊子には、保育施設での大腸菌拡散を防ぐための簡単な対策が挙げられている。たとえば、下痢または嘔吐の症状を呈した職員または小児は症状が治まった後も48時間は保育施設に行ってはいけない。家庭で小児の世話をする保育者も同じであり、小児の親に代わりの保育者を手配するよう依頼すべきである。FSAIは、保育施設の経営者がこの小冊子を読み、職員に配布し、記載されている推奨事項を実施するよう要請している。

大腸菌は私有の水道の水または一部の種類の食品によって感染することがある。家庭、保育施設、公共施設などではヒト−ヒト感染も重要な感染経路である。症状としては出血性下痢、激しい腹痛などがある。最も軽い場合には症状は8日程度で治まるが、小児の場合、その後も長期にわたって排菌が継続する可能性がある。アイルランドでは有症患者の約9%が腎疾患または腎不全を発症していた。乳児、低年齢の幼児が最も腎不全を発症しやすい。

以下は、FSAIが勧める大腸菌感染対策である。

1. 手指を適切な方法で頻繁に洗う。
2. 安全な水を使用する。
3. 食品を衛生的に調理し、適切に保存する。
4. 動物と接触した後には手指を洗う。
5. 下痢または嘔吐を呈した場合は治まった後も48時間は保育施設に行かない。
6. 患者発生時には近くの公衆衛生機関に連絡して、患者を増やさないための助言と協力を得る。

小冊子PDF「あなたが世話をしているこどもたちを大腸菌から守るには(E. coli – How to Protect the Children in Your Care)」
http://www.fsai.ie/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=11207


http://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/e.coli_childcare_leaflet_24.04.2012.html

● アイルランド食品安全局(FSAI:Food Safety Authority of Ireland)
http://www.fsai.ie/

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欧州:EU減塩枠組みの実施 加盟国調査の結果

 
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(化学)No. 9/ 2012(2012. 05. 02)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

EU減塩枠組みの実施 加盟国調査の結果
Implementation of the EU Salt Reduction Framework - Results of Member States survey

2008〜2009年に各国がEUの減塩対策の枠組みで実施した活動を2010年2月の質問票への回答をもとにまとめた報告書。削減すべきはナトリウムであるが、多くの場合は塩の形態で消費されているので塩と記した。
WHOの推奨する1日5 g未満に対し、ヨーロッパ各国では8〜12 g摂取していると推定されている。成人男性の推定摂取量はキプロスの5 gからハンガリーの17.5 gである。
減塩対策ができない理由として、ブルガリア、ラトビア、スロベニア及びギリシャは経済危機、デンマークは資金不足、マルタは政府の能力不足、ラトビアは自主規制の文化がない、ポーランド及びオランダは技術的に減塩が困難、スロベニアはインフルエンザの流行、デンマーク及びイタリアは技術的解決策を見つけるのに時間がかかるという理由が挙げられた。

http://ec.europa.eu/health/nutrition_physical_activity/docs/salt_report_en.pdf

●欧州委員会(EC:Food Safety: from the Farm to the Fork)
http://ec.europa.eu/food/food/index_en.htm

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カナダ:ボツリヌス菌汚染の可能性がある特定の魚加工製品(fesikh)に関する注意喚起

 
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 9/ 2012(2012. 05. 02)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

ボツリヌス菌汚染の可能性がある特定の魚加工製品(fesikh)に関する注意喚起(患者3人発生)
Certain LOTUS FINE FOODS salted and cured fish products (fesikh) may contain dangerous bacteria

April 24, 2012

カナダ食品検査庁(CFIA)は、ボツリヌス菌汚染の可能性があるとして、Lotus Catering and Fine Food社(オンタリオ州トロント)が販売した特定の魚加工製品を喫食しないよう消費者に注意喚起している。

この製品は、塩漬加工された丸ごと/切り身のmullet(ボラ科の魚)および丸ごとのshad(ニシン科の魚)の油漬け製品(fesikh)で、透明のビニール袋で真空包装されている。対象は、同社が2012年4月17日以前に様々な内容量(個数および重量)で販売した製品で、製品コードや日付情報は記載されていない。

本製品の喫食に関連して患者3人が報告されている。

http://www.inspection.gc.ca/english/corpaffr/recarapp/2012/20120424e.shtml

April 21, 2012

http://www.inspection.gc.ca/english/corpaffr/recarapp/2012/20120421e.shtml

April 19, 2012(初発情報)

http://www.inspection.gc.ca/english/corpaffr/recarapp/2012/20120419e.shtml

● カナダ食品検査庁(CFIA: Canadian Food Inspection Agency)
http://www.inspection.gc.ca/


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欧州:清浄海水に適用すべき最低限の衛生基準およびボトル入り海水を家庭で使用する場合の公衆衛生リスクと衛生基準に関する科学的意見

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 9/ 2012(2012. 05. 02)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

清浄海水に適用すべき最低限の衛生基準およびボトル入り海水を家庭で使用する場合の公衆衛生リスクと衛生基準に関する科学的意見
Scientific Opinion on the minimum hygiene criteria to be applied to clean seawater and on the public health risks and hygiene criteria for bottled seawater intended for domestic use

EFSA Journal 2012; 10(3):2613 [85 pp.]
Published: 29 March 2012, Adopted: 08 March 2012

生物学的ハザードに関する科学パネル(BIOHAZ: Panel on Biological Hazards)およびフードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル(CONTAM:Panel on Contaminants in the Food Chain)は、清浄海水に適用する最低限の衛生基準と、ボトル入り海水を家庭で使用する際の公衆衛生リスクと衛生基準について、欧州委員会(EC)から科学的意見を求められた。

欧州の食品法は、陸上の水産加工施設で清浄海水を使用する条件を規定している。現在、沿岸部の施設・競り市場・魚市場で、水産食品の取扱い・洗浄、水産食品の冷却用の氷の製造、および加熱後の甲殻類・軟体動物の急速冷却を行う際に、清浄海水を使用することが許可されている。しかし、欧州では清浄海水の衛生基準について統一された規則はない。

食品および水由来感染症の発生、およびその病因物質の性状と分布により、海水中での微生物学的ハザード(ウイルス、細菌および寄生虫など)の存在が示されてきた。不衛生な海水は、食品加工時の汚染を介して公衆衛生に大きな影響を及ぼすことがある。海水中のハザードは、自然界の海洋生物相の一部である細菌群(特にビブリオ属菌)、または陸上の動物・ヒトの糞便汚染に由来する病原微生物に関連している。しかし、陸上の施設で上述の許可された目的、およびボトル入り海水に清浄海水を使用する場合、その公衆衛生リスクを推定するには海水中の微生物学的ハザードに関するデータが現時点では十分ではない。リスクベースの衛生基準を提案するためのデータがないため、かわりにハザードベースの基準を提案する。この衛生基準により、食品事業者が規定に沿った飲用水の使用で達成しているレベルと同等の健康保護がもたらされるはずである。

陸上の施設での海水の採取に使用される海岸沿いの取水源は、海洋生物相または糞便汚染に由来する病原体を含んでいないと確証することは不可能で、非汚染水源とみなすことはできない。

衛生検査により、糞便汚染と化学物質汚染の汚染源を避けるための海水の取水源の最適化に関する情報が得られる。加えて、内因性の海洋微生物叢(病原性のビブリオ属菌、ボツリヌス菌など)からの汚染を減らすために、追加のセーフガードが必要である。これらのハザードは水温と塩分濃度(ビブリオ属菌の場合)、または海底堆積物(ボツリヌス菌の場合)と関連があることから、塩分濃度が高く(水温は20℃未満)、粒子状物質を含んでいない海水を採取することにより処理前の海水の安全性を高めることができる。様々な用途での清浄海水への相対暴露の違いにより、衛生検査の包括性、微生物基準の厳格性、および処理の必要性が異なると考えられる。食品との直接接触を含まないような目的(魚市場・競り市場・漁港などの施設の用具、作業台、床、装置の物理的洗浄)、もしくは加工済み水産食品に汚染リスクが生じないような目的(加工前の水産食品の取扱いや洗浄など)に海水を使用する場合、暴露は低レベルであると考えられる。このような使用の場合は、通常の衛生検査とEC指令Directive 2006/7/ECにもとづく微生物基準が適切と考えられる。加工済み、またはそのまま喫食できる(RTE : ready-to-eat)水産製品と海水が接触する場合は、微生物学的ハザードへの暴露レベルがより高いと考えられる。このような使用の場合は、より包括的な衛生検査、水処理の義務化、欧州理事会指令Council Directive 98/83/ECにもとづく微生物基準、およびビブリオ属菌に対する追加基準が適切と考えられる。微生物学的ハザードへの暴露が最も高レベルなのは、生きている二枚貝の回復(revitalization)に、もしくはサラダドレッシングやその他のRTE食品の1成分として海水を使用する場合である。このような場合は、より包括的な衛生検査、水処理の義務化、ボトル入りで販売される水に関するCouncil Directive 98/83/ECにもとづく微生物基準、および濁りとビブリオ属菌に関する追加の基準が適切と考えられる。

処理水の検証には、大腸菌と腸球菌についてISOが定めた検出法(大腸菌はISO 9308-3または9308-1、腸球菌はISO 7899-1または7899-2)が利用できる。水産食品からのビブリオ属菌のリファレンス検出法(ISO/TS 21872-1:2007またはISO/TS 21872-2:2007)は、必要に応じて改変したうえで海水に適用すべきである。

臭素酸塩やトリハロメタンはオゾン化や塩素化による殺菌の過程で生成する副産物である。海水には臭素が多量に含まれるため、これらの副産物は淡水中に比べより生成しやすいと考えられる。殺菌法として紫外線や濾過などの物理的な方法を用いれば、これらの副産物は生じない。このため、これらの殺菌法を優先的に用いることが推奨される。

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2613.htm
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2613.pdf(報告書PDF)

● 欧州食品安全機関(EFSA: European Food Safety Authority)
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米国:小型のカメに関連して複数州にわたって発生した3件のサルモネラ感染アウトブレイク

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 8/ 2012(2012. 04. 18)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

小型のカメに関連して複数州にわたって発生した3件のサルモネラ感染アウトブレイク
Three Multistate Outbreaks of Human Salmonella Infections Linked to Small Turtles

April 5, 2012

【本記事では、2012年3月30日付の初発情報に4月5日付の更新情報を織り交ぜて紹介する。】
複数州にわたるサルモネラ(Salmonella Sandiego、S. PomonaおよびS. Poona)感染アウトブレイク3件が合計17州で発生し、合計72人の患者が報告されている。州別の患者数はアリゾナ(2)、カリフォルニア(12)、ジョージア(1)、インディアナ(1)、ケンタッキー(1)、マサチューセッツ(3)、メリーランド(6)、ミシガン(1)、ミネソタ(1)、ノースカロライナ(1)、ニュージャージー(6)、ニューメキシコ(3)、ニューヨーク(21)、ペンシルバニア(7)、テキサス(4)、バージニア(1)およびバーモント(1)である。12人が入院し、死亡者の報告はない。患者の59%が10歳以下の小児である。疫学調査および環境調査の結果は、カメまたはその環境(カメの飼育場所の水など)への暴露が原因であることを示している。患者の92%が小型のカメ(甲羅の長さが4インチ【約10 cm】未満)との接触を報告し、その43%がカメを露店で購入したと報告した。甲羅の長さが4インチ未満のカメは、購入したり人に贈ったりすることが禁止されている。

初発情報
米国疾病予防管理センター(US CDC)は、複数州の公衆衛生当局と協力し、これら3件のサルモネラ感染アウトブレイクを調査している。1件目はS. Sandiego、2件目はS. Pomona、3件目はS. Poona感染で、いずれもまれな血清型である。初めの2件では患者発生の地理的分布が似通っていて、米国の北東部および南西部で発生した。3件目はやや異なり、患者は中西部および南西部で発生している。これらのアウトブレイクの公衆衛生調査では、PulseNet(食品由来疾患サーベイランスのための分子生物学的サブタイピングネットワーク)を使用し、PFGE法による診断検査を通じて得られたサルモネラのDNAフィンガープリントにより関連患者を特定している。

爬虫類(カメ、ヘビ、トカゲなど)や両生類(カエルなど)との接触はヒトのサルモネラ症の感染源になりうる。甲羅の長さが4インチ未満の小型のカメは感染源としてよく知られ、特に小児の感染源になることが多い。このようなリスクがあるため、米国食品医薬品局(US FDA)はこの種のカメの販売および出荷を1975年に禁止している。爬虫類および両生類はサルモネラ菌を保有していても外観には異常がない。これらの動物は排泄物中にサルモネラを排菌し、排菌されたサルモネラによって動物自体やその生息環境が汚染される。水槽で飼育されている場合は水がサルモネラに汚染され、ヒトに伝播することがある。

S. Sandiegoアウトブレイクの調査
アウトブレイク株の感染患者が11州から50人報告されている。更新情報で追加された患者5人の発症日は2011年8月であった。疫学調査の新たな結果により、このアウトブレイクは以前に報告された時期より早い時期から発生していたことが示されたため、症例定義が2011年8月に発症した患者も含めるように変更された。聞き取り調査を行った患者34人のうち28人(82%)が発症の前週にカメと接触したことを報告した。接触したカメの大きさを覚えていた患者19人のうち18人(95%)が4インチ未満と報告し、カメの種類を覚えていた患者6人のうち5人(83%)がアカミミガメ(red-eared slider turtle)であったと報告した。
発症日が報告された患者の発症日は2011年8月3日〜2012年3月11日である。患者の年齢範囲は1歳未満〜86歳で、50%が8歳以下、58%が女性である。情報が得られた32人のうち8人(25%)が入院した。死亡者の報告はない。

2012年2月、ペンシルバニア州の患者1人の家のカメの水槽より採取した水1検体からアウトブレイク株が検出された。また、2012年3月、バージニア州の患者の家のカメ用水槽の拭き取り検体からアウトブレイク株が検出された。

S. Pomonaアウトブレイクの調査
2012年3月26日時点で、アウトブレイク株の感染患者が8州から9人報告されている。
発症日が報告されている患者の発症日は2011年12月9日〜2012年2月6日である。患者の年齢範囲は1歳未満〜90歳で、50%が4歳以下、75%が女性である。情報が得られた患者8人のうち2人(25%)が入院した。死亡者の報告はない。

発症の前週におけるカメとの接触と喫食歴について聞き取り調査を行った。調査した患者8人のうち5人(63%)がカメとの接触を報告した。接触したカメの大きさを覚えていた患者2人は揃って(100%)4インチ未満と報告した。

2012年1月、カリフォルニア州の同世帯の患者2人の家のカメ用水槽の水1検体からアウトブレイク株が検出された。

S. Poonaアウトブレイクの調査
アウトブレイク株の感染患者が7州から13人報告されている。更新情報によって追加された患者1人については現時点では聞き取り調査の情報がない。

情報が得られた患者の発症日は2011年10月20日〜2012年2月18日である。年齢範囲は1歳未満〜70歳で、50%が4歳以下、67%が女性である。情報が得られた患者7人のうち2人(29%)が入院した。死亡者の報告はない。

発症の前週におけるカメとの接触と喫食歴について聞き取り調査を行った。調査を行った患者10人のうち9人(90%)がカメとの接触を報告した。接触したカメの大きさを覚えていた患者5人のうち4人(80%)が4インチ未満と報告し、接触したカメの種類を覚えていた患者7人全員(100%)がアカミミガメであったと報告した。

(関連記事)
爬虫類、両生類とサルモネラ感染
Reptiles, Amphibians, and Salmonella
http://www.cdc.gov/Features/SalmonellaFrogTurtle/


http://www.cdc.gov/salmonella/small-turtles-03-12/index.html


● 米国疾病予防管理センター
(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)
http://www.cdc.gov/


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TEL:042-725-2010
URL:http://www.mhcl.jp
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米国:イースターに喫食する卵、ブリスケットおよびハムの食品安全に関する助言を発表

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 8/ 2012(2012. 04. 18)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

イースターに喫食する卵、ブリスケットおよびハムの食品安全に関する助言を発表

FSIS Issues Tips to Stay Food Safe During Spring Festivities
USDA shares food safety how-to's and an educational video to prevent food poisoning when enjoying Easter eggs, brisket, and ham

April 2, 2012

イースターには普段あまり作られない伝統的な料理が求められることから、米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)は、不慣れな調理や給仕の方法による食品由来疾患のリスクを減らすため、いくつかの助言を発表した。また、YouTubeでも同様の内容を紹介している。
http://www.youtube.com/usdafoodsafety(YouTube)

イースターエッグの喫食
イースターの時には、殻を染めた卵(イースターエッグ)を様々な場所に隠し、子どもがそれを探すという遊び(エッグハント)を行う習慣がある。その際に使用する卵は段ボール箱に入れて冷蔵庫のドアポケットではなく内部の棚に置き、4℃以下で保存すべきである。卵は殻を染めたり、辛く味付けする前に、黄身が固まるまでよく加熱しなければならない。
殻を染めて清潔な場所に隠した卵は、2時間以内(気温が高い日には1時間以内)に見つけられた場合は喫食しても安全である。卵は、ほこり、湿気、ペット、およびその他の細菌汚染源から隔離された場所に隠す。見つけた卵は洗って再冷蔵し、最初の加熱後7日以内に喫食する。エッグハントにプラスチック製の卵を使用するのも良い方法である。エッグハントで室温に2時間以上置かれた卵、およびそのような疑いがある卵は処分する。卵の安全な加熱方法の詳細は以下のサイトを参照。
www.fsis.usda.gov/Fact_Sheets/Egg_Products_Preparation_Fact_Sheets

ブリスケット
ブリスケット(牛の肩バラ肉)料理もイースターのもてなしに人気があり、前もって調理して温め直せるため、大勢の集まりに最適である。ブリスケットの解凍および調理は時間がかかるため、事前の計画が必要である。冷蔵庫での解凍には、トリミングされたブリスケットの場合で約24時間、約10ポンド(約4.5kg)の塊肉では数日を要する。

ブリスケットは他の多くの牛肉に比べて硬く、柔らかくするのに最低2〜3時間加熱する必要がある。どのような加熱方法であっても、加熱時はブリスケットを覆い、食品用温度計で内部が少なくとも63℃に達していることを確認し、加熱後は熱源から離して3分間置く。加熱または再加熱後2時間以内に浅い器に入れ、冷蔵庫で冷やす。

食卓に供する前にブリスケットを再加熱する場合は、食品用温度計で74℃に達するまで加熱する。完全に火を通した後は、卓上鍋、スロークッカー、保温トレイなどで60℃以上に保つようにする。冷たいブリスケットを供する時は、ブリスケットの皿を氷の上に置いて4℃以下に保つか、ブリスケットを小さめの皿にとりわけて供し、このとり皿を時々交換するようにする。他の腐りやすい食品と同様、ブリスケットも室温に2時間以上置いてはいけない。時間をみて冷蔵庫に戻すか、時間を過ぎた場合は処分する。

ハムの賢い選択
ハムにはおびただしい数の種類があるため、USDAの食肉および家禽肉ホットラインにはハムの調理と保存について多くの質問が寄せられている。簡単にいうと、ハムとは豚の脚の部分の肉であり、肩の肉を加工したものはピクニックと呼ばれる。そのまま喫食可能な(RTE:ready-to-eat)ものもあるが、加熱が必要なものもあり、その場合は加熱と取扱いに関する指示がラベルに記載されている。販売されているハムの種類とそれぞれの安全な取扱い方を以下に示す。

・ 喫食前に加熱が必要な生のハムは、食品用温度計で63℃に達するまで加熱し、加熱後、熱源から離して3分間置くことにより安全に調理できる。オーブンの場合は温度を163℃以上に設定する。電子レンジ、調理台に置いて使用するその他の加熱器具、コンロなどを使用してもよい。

・ RTEハムにはスパイラルカットハム、乾燥ハム(プロシュートなど)、ボンレスハムまたは骨付きハム(ホール、ハーフまたはポーション)などがある。これらは、包装から出したままの冷たい状態で喫食できる。これらの調理済みハムを再加熱する場合は、オーブンを163℃以上に設定し、内部が60℃に達するまで加熱する。

・ スパイラルカットハムは十分に加熱済みの製品で、スライスして再加熱すると乾燥し表面のグレイズ液が溶けるため、冷たい状態で供するのがベストである。再加熱する場合は60℃に達するまで加熱する(食べ残しのスパイラルカットハム、または加工施設以外で再包装されたハムなどの場合は74℃まで)。オーブンでスパイラルカットハムを再加熱する場合は、アルミホイルでしっかりと覆い、163℃で1ポンド(約450g)あたり約10分間加熱する。スライスしたハムはスキレット(フライパンの1種)または電子レンジでも加熱可能である。

・ カントリーハムは乾燥ハム製品で、塩分を除くために水に浸して4〜12時間冷蔵庫に置いた後、ゆでるか焼く。製造業者の指示に従って調理する。

多くの人が、ほとんどのハムは保存処理済みであるため、生鮮食肉より長期間保存しても安全であると考えている。調理済みハムの食べ残しは冷蔵庫で保存した場合に限り、約5日間安全である。ハムの安全な加熱および保存の方法の詳細は以下のサイトを参照。
http://www.fsis.usda.gov/Fact_Sheets/Ham/index.asp

http://www.fsis.usda.gov/News_&_Events/NR_040212_01/index.asp

● 米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS: Department of Agriculture, Food Safety and Inspection Service)
http://www.fsis.usda.gov/

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米国:複数州にわたるサルモネラ(Salmonella Bareilly) アウトブレイクに関連した生のマグロ製品を回収

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部発表「食品安全情報(微生物)No. 8/ 2012(2012. 04. 18)」より
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

複数州にわたるサルモネラ(Salmonella Bareilly)
アウトブレイクに関連した生のマグロ製品を回収

Moon Marine USA Corporation voluntarily recalls frozen raw yellowfin tuna product “Nakaochi Scrape” associated with a multistate outbreak of Salmonella Bareilly infections

April 13, 2012

Moon Marine USA社(別名MMI、カリフォルニア州Cupertino)は、生のキハダマグロの冷凍製品58,828ポンド(約26.7トン)を回収している。対象製品には、”Nakaochi Scrape AA”または”Nakaochi Scrape AAA”のラベル表示がある。Nakaochi Scrapeは、マグロの中骨から削ぎ落とした身であり、すり身製品に似ている。

当該製品は個人消費者への小売り販売用ではないが、レストランおよび食料品店で販売されている寿司、刺身、セビーチェおよびこれらの類似料理に使われた可能性がある。

初めに流通業者に販売された際には、Moon Marine USAの社名と“Nakaochi Scrape AA”または“Nakaochi Scrape AAA”の製品名が包装箱に印刷されていた。しかし、その後より小さいロットに分けられた可能性があり、最終的な小売業者や消費者には輸入社名や製品名が分からない可能性がある。したがって、当該マグロ製品は小売店や消費者が容易に識別できない可能性がある。

MMI社の当該マグロ製品は、寿司を提供するレストランと食料品店に流通業者を通じて販売され、全米20州およびワシントンDCで発生しているサルモネラ(Salmonella Bareilly)感染アウトブレイクとの関連が示されている。本アウトブレイクでは計116人の患者が発生し、このうち12人が入院したが、死亡者は報告されていない。

患者の多くは、香辛料入りの生のマグロが入ったspicy tunaという寿司を喫食したと報告している。Nakaochi Scrapeが入っている可能性があるspicy tunaなどの寿司、刺身、セビーチェまたはこれらの類似料理をレストランまたは食料品店で購入した際は、その製品がMMI社の当該マグロ製品を使用していないか購入店に問い合わせる必要がある。はっきりと確認できない場合は喫食してはならない。

汚染されていた可能性がある生のNakaochi Scrapeを喫食して体調が悪くなったと思う場合には、医療機関に相談すべきである。

http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm300397.htm

● 米国食品医薬品局(US FDA:Food and Drug Administration)
http://www.fda.gov/

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ブログタイトル変更しました
本ブログは2010年9月21日より「食品衛生インフォメーション」と名称変更しました。
なお、旧タイトルである「株式会社町田予防衛生研究所 社員ブログ」につきましては、2010年10月13日より、当社サイト内にて改めてオープンしました!
コチラのブログにつきましてもどうぞよろしくお願い致します。
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